介護士

特養の仕事内容は大変?給料、必要な経験・スキルを解説!

「介護職」と一口に言っても働く施設や仕事内容はいろいろあります。

特養の仕事って聞くけどどうなんですか?

こういったお声をいただくことは意外とたくさんあるんですね。

特養は入居者様の要介護度が、ほかの施設に比べて高い傾向にあるため、入居者様ひとりひとりに合わせた介護がより必要な施設といえます。

そのため、あなたの経験やスキルを活かした介護ができる場所だと私は考えております。

今回は、特別養護老人ホームでの介護経験がない方のために、仕事内容や働き方について解説していきます。

特養(特別養護老人ホーム)とは

特養(とくよう)は特別養護老人ホームの略称として一般的に認知されております。

要介護度が3~5の方が身体介護や生活支援を受けて居住する施設となり、終身利用できる介護施設です。

特養の種類

特養には、おもに従来型とユニット型の2種類があります。

従来型

昔からある従来型は4人部屋が多く、個室と4人部屋が存在する施設もあります。

介護スタッフの担当は決まっておらず、複数人で協力しながら入浴や食事、排泄の介助を行うことが基本となるため、施設全体で介護に取り組むイメージが強くなります。

ユニット型

従来型とは異なり、すべて個室で10室程度を1つのユニットとしております。

ちなみに2002年からユニット型が制度化されました。

施設全体で介護に取り組む従来型とは違い、ユニットごとに専任担当が配置され、お一人ずつ個別に介護を行うイメージが強くなります。

入居者様のプライバシーを尊重し、家庭的な雰囲気の中で個別ケアを充実させることを目指したものとなります。

特養の仕事内容

特養では、介護保険の施設サービス計画書に基づき、入浴や食事などの生活介助が主な業務です。

基本的な生活介助に加え、健康管理や身体機能の維持など、看護職員やリハビリスタッフと協力しながら、入居者様のサポートをしていきます。

施設によっては各種行事やレクリエーションの企画なども業務に含まれるケースがあります。

特養の1日の仕事スケジュール

各施設によりスケジュールはいろいろですが、下記が1日の仕事の基本スケジュールとなります。

05:00起床、離床介助、整容
06:00朝食準備
07:00朝食、食事介助、口腔ケア
08:00記録や片付け
09:00朝礼、業務の引継ぎ
10:00入浴介助、排泄介助
11:00リネン類の交換、昼食準備
12:00昼食、食事介助、口腔ケア
14:00お昼休憩等
15:00書類作成や記録、仕事の処理
16:00レクリエーションなど
18:00業務の引継ぎ、夕食準備
19:00夕食、食事介助、口腔ケア
20:00おむつ交換、臥床介助、服薬介助
21:00就寝準備、消灯
見回りなど
05:00起床、離床介助、整容

特養の平均給料は介護職全体と比べてどう?

介護職員の平均給料、平均時給額

介護職員の平均給与額は、平成30年9月時点では月給300,970円となり、平成29年と比べると10,850円も給与額がアップしております。

非常勤の方で月給209,470円という結果でした。

時給額で給与をもらっている人の平均値は、常勤の方で時給約1,290円、非常勤の方で時給約1,332円という結果となっております。

特養の介護職の平均給料、平均時給額

特養で働く介護職の平均給与額は、平成30年9月時点では月給332,260円となり、非常勤の方で月給239,290円という結果でした。

時給で給与をもらっている方の平均でみると、平成30年9月時点では時給約1,281円となり、非常勤の方で時給約1,229円という結果でした。

参考:第28回介護事業経営調査委員会

夜勤手当も給料計算に入れよう

特養において夜勤で働くことを希望している方は、夜勤手当も給与計算に組み入れましょう

夜勤手当に関しては、1回○○円という支給もありますし、給与の中に夜勤手当が含まれた状態の給与額が提示されていることもあります。

夜勤手当が含まれている含まれていないも、事前チェックしておきましょう。

特養は無資格でも働けるが条件は厳しい

特養では無資格でも働けますが、、特養のすべての仕事を無資格の方ができるかといえば、そうではありません。

入居者様の体に触れる身体介護は、介護資格を保有していないとできない仕事となります。

身体介護とは、食事介助、排泄介助、入浴介助、口腔ケアなどです。

特養では、要介護度が3以上の入居者様がほとんどで、寝たきりの方も少なくありませんので、身体介護が多い傾向になります。

そのため、無資格で介護職に挑戦したい方は、要介護者の体に触れない生活援助の仕事内容(リネン類の交換や清掃など)がおもな業務となります。

資格取得を目指しながら働く

無資格の方のおすすめの働き方として、要介護者の体に触れない生活援助の仕事で介護の現場に慣れつつ、同時に資格取得も目指すことが挙げられます。

介護の入り口の資格としては「介護職員初任者研修」になりますね。

資格取得を目指し、身体介護ができるようにスキルアップしていくことで、介護職の楽しさもより経験できます。

まとめ:特養の仕事は自分の経験やスキルを活かせる

特養は、要介護度が3~5の方が身体介護や生活支援を受けて居住する施設となり、終身利用できる介護施設です。

従来型やユニット型によって仕事の流れは変わってきますが、入居者様ひとりひとりに合わせた介護が必要になりますので、あなたの経験やスキルを活かせる環境があります。

入居者様との関係性をつくっていくことも大事な仕事になりますので、やりがいのある施設のしごとですよ。