介護士

有料老人ホームの仕事内容は大変?給料や働くメリットを解説

有料老人ホームは全国で見ると14,454施設あり、全国で最も施設数の多い介護施設です。

出典:平成30年社会福祉施設等調査の概況

今回は、有料老人ホームの仕事内容や働くメリットをご紹介します。

有料老人ホームとは

有料老人ホームとは入居者様に対して、食事や介護の提供、清掃・入浴などの生活介助、健康管理など、いずれかのサービスを提供している施設のことを言います。

高齢者やご入居者が暮らしやすいように配慮された住まいとして考えていただくのが良いですね。

有料老人ホームには、「介護付」「住宅型」「健康型」の3タイプがあり、タイプごとによって受けられるサービスが変わってきます。

また、運営法人によってもサービス内容や施設のコンセプトなど、多少の違いがありますので、働く側とすれば「施設の理念や取り組みに共感できるかどうか」という点も、転職や就業するうえでのポイントになる部分ですね。

有料老人ホームの仕事内容

有料老人ホームには大きく分けて「介護付」「住宅型」「健康型」の3つに分かれます。

ちなみに、健康型有料老人ホームは、入居者様に介護が必要になった場合は、施設から退去しなければいけないため、今回は「介護付」と「住宅型」を中心に仕事内容の解説をしていきます。

有料老人ホームは、民間企業が運営していることが多く、施設のコンセプトも異なります。

ホテルのような丁寧なサービスを提供している施設も多く、個室の施設が多くなってきております。

同じ有料老人ホームでも提供しているサービスが異なるため、働き方も変わってくることを覚えておきましょう。

介護付有料老人ホームの仕事内容・働き方

その名の通り、介護サービスを受けることができる有料老人ホームです。

医療サービスが整った施設もありますので、働く施設ごとに業務の内容も変化します。

介護付有料老人ホームの1日の基本スケジュール

各施設によりスケジュールはいろいろですが、下記が1日の仕事の基本スケジュールとなります。

06:00起床、離床介助、整容、朝食準備
07:00朝食、食事介助、口腔ケア、服薬など
08:00記録や片付け
09:00入浴介助、排泄介助
10:00リネン類の交換
11:00機能訓練の対応や補助、昼食準備
12:00昼食、食事介助
13:00口腔ケア、服薬など
レクリエーション、イベント、リハビリ、書類作成や記録など
※入居者様のフリータイムとなっている施設もあります。
17:00夕食準備
18:00夕食、食事介助
20:00おむつ交換、臥床介助、服薬介助
21:00就寝準備、消灯

住宅型有料老人ホームの仕事内容・働き方

基本的には自立して生活できる方を対象とした有料老人ホームとなります。そのため、ほとんど介護を必要としない方から、入浴や食事、排せつまで介護を必要とする方まで、入居者様のケアも様々です。

自立可能な方を基本としているため、1日の中で自由時間が多くなるのも特徴で、入居者様の自由度も高まるため、それに合わせたケアが必要になってきます。

住宅型有料老人ホームの1日の基本スケジュール

06:00起床、離床介助、整容、朝食準備
07:00朝食、食事介助、口腔ケア
08:00記録や片付け
09:00入浴介助、排泄介助
レクリエーション、イベント、リハビリなど
※入居者様のフリータイムとなっている施設もあります。
12:00昼食準備、昼食、食事介助
13:00口腔ケア、服薬など
レクリエーション、イベント、リハビリなど
※入居者様のフリータイムとなっている施設もあります。
17:00夕食準備
18:00夕食、食事介助
20:00おむつ交換、臥床介助、服薬介助
21:00就寝準備、消灯

有料老人ホームの介護職員の給料

介護職員の平均給料、平均時給額

介護職員の平均給与額は、平成30年9月時点では月給300,970円となり、平成29年と比べると10,850円も給与額がアップしております。

非常勤の方で月給209,470円という結果でした。

時給額で給与をもらっている人の平均値は、常勤の方で時給約1,290円、非常勤の方で時給約1,332円という結果となっております。

参考:第28回介護事業経営調査委員会

有料老人ホームで働く際の、一つの目安として参考にしてみてください。

有料老人ホームで働くメリット

給料が高めの施設もある

施設ではたらく介護職員のために、給料を高めに設定してる施設もあります。

特に、夜勤がある施設は、職員の精神的負担も多くなるため、給料はもちろん心のサポート面も充実している傾向が見受けられます。

幅広い知識・スキルを習得できる

有料老人ホームでは、要介護度1~5の方が入居できたり、施設によっては多くのサービスを提供することが必要になったりするため、働くに当たって幅広い知識が必要になります。

老人ホームのサービスに満足いただけないと、長く入居いただけないため、サービスの満足度に力を入れている施設も多いです。

そのため、接客接遇の対応も求められるケースも増えています。

知識が必要になる分、習得できる経験やスキルも多くなるため、スキルアップにつながりやすいといえるでしょう。

福利厚生が充実している

有料老人ホームは、民間企業が運営していることが多く、人事制度や福利厚生も施設によって様々です。運営企業が大手企業であれば、昇給や昇格制度、充実したサービスを受けられる可能性も高くなります。

入居者様にとっても、介護をしてくれるスタッフが短期間で変わるより、自分のことをよく知ってくれている人から介助を受けたいという人も多いでしょう。

介護職員に長く働いてもらうことができるような環境づくりに取り組んでいる民間企業や施設も多いので、選ぶ基準にしてみてもいいかもしれないですね。

有料老人ホームで介護スキルを磨こう

有料老人ホームは、施設ごとに提供しているサービスが違いますので、新しい業務に挑戦する機会も多いです。

幅広い業務をこなす必要があるため、経験やスキルの習得にはつながりやすいと思いますが、入居者様に寄り添った介護を行うことは大前提として考えておきましょう。

有料老人ホームで、入居者様から信頼される介護士さんを目指してくださいね。